横尾忠則現代美術館で30日まで開催されている「横尾忠則 連画の河」を観に行ってきました。
今回の展覧会の起点となっているのが、「記憶の鎮魂歌」という作品です。
横尾忠則さんと親交のあった写真家・篠山紀信さんが、1970年に故郷・西脇で撮影した、横尾さんと同級生たちの記念写真。
その写真をもとに、横尾さんが1994年に制作したのが「記憶の鎮魂歌」です。
そこから、昨日描いた絵に導かれるように、次の絵を描いていく。
「連歌」になぞらえて「連画」と名付けられたこの挑戦は、テーマにとらわれず描き続けることで、2年ほどの間に60点を超える作品へと広がっていきました。
そして、作品を観ていると、写真の後ろを走る列車にも目が行きます。
これは、粟生駅で乗り換えて乗車することができる、今でいうJR加古川線。
2004年12月19日の加古川線電化開業から2012年11月18日まで、4種類の横尾忠則さんデザインのラッピング列車が走っていました。
「見る見る速い」
「銀河の旅」
「滝の音、電車の音」
そして「走れ!Y字路」。
4編成がずっと一緒に走っていたわけではなく、順次登場し、2011年から車両の全般検査に合わせて順次終了。
最後に残った「走れ!Y字路」が、2012年11月18日にラストランを迎えました。
こうして見ると、今回の「連画の河」は、私にとっては美術展であると同時に、故郷・西脇と粟生線、そして加古川線につながる、ちょっと不思議な旅でもありました。
それにしても、今回展示されているのは、ここ3年ほどの間に制作された作品が中心。
横尾忠則さんは、今年6月に90歳を迎えられました。
80代後半になってから、これだけ新しい挑戦を始め、作品を生み出している。
そう思うと、なんだかすごいですよね。
今回の「連画の河」を観ると、90代になった横尾さんが、これからどんな作品を描いていくのか。
思わず、期待してしまいます。
そして、作品の中に描かれた列車を見ながら、今度は加古川線に乗って、横尾さんの故郷・西脇を訪ねてみるのもいいかもしれません。




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