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鉄道の事例・えちぜん鉄道。

テーマ:鉄道の事例 


3月21日、2泊3日北陸の鉄道視察最終日。
福井鉄道の次にやってきたのはえちぜん鉄道です。
私が鉄道の存廃問題に立ち向かう上で、どうしても来ておきたかった路線です。
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福井駅が建設中の北陸新幹線の高架を間借りしていることでも知られていますよね(*^^*)
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ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、えちぜん鉄道は福井市から勝山市、坂井市を結ぶ第三セクターの鉄道です。
かつては京福電気鉄道が福井県下で運行していた路線でした。
京福時代、2000年12月と2001年の6月の2回も正面衝突事故を起こしたため、2回目の事故翌日から国土交通省は全線の運行停止・バス代行を命じました。
しかし、鉄道ならば1時間だったところがバスだと3時間かかってしまうなど道路交通が完全にマヒして鉄道存続の必要性を社会に示すこととなったため、「壮大な負の社会実験」とも言われています。
その結果、福井市と沿線市町村が出資する第三セクター方式での存続、引き継がれることになり誕生したのが今のえちぜん鉄道です。
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昼間の列車にはアテンダントが乗務し、乗車券の販売・回収や観光・接続案内の車内アナウンス、高齢者などの乗降時のサポートを行っています。
事情をお話しして、アテンダントの方にお写真を撮らせていただきました。

ちなみに、この時は相互直通運転開始前だったのですが、そもそも高床車両のえちぜん鉄道と基本低床車両の福井鉄道、どうやって相互乗り入れを果たしたのかと言うと、えちぜん鉄道が新たに相互乗り入れ用の低床車両を導入して相互乗り入れに対応したのでした。
しかし、えちぜん鉄道のホームは高床車両に合わせた高さなので、低床車両用のホームの設置が急ピッチで進められていました。
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向かって左が高床ホーム、右手が低床ホームで全然高さが違うのが分かってもらえるでしょうか。
うーん、撮った写真を見返してみたけど、えちぜん鉄道は少ししか乗っていないからあまり写真を撮っていなかったのが残念だなぁ(^_^;
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あ、新田塚駅前のたい焼き屋さんのたい焼き、美味しかったなぁ(笑)。
駅前にコンビニではないちょっと小腹を満たせるお店があるって良いですよね。
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えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れ区間の名前は「フェニックス田原町ライン」というそうです。
理由は色々あるそうですが、私には双方ともに存廃問題を乗り越えながら不死鳥のごとく蘇った路線であることを表しているのかなと思いました。

この時は昼食を越前そば、夕食をソースカツ丼発祥の店「ヨーロッパ軒総本店」でいただきました。
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どちらも美味しくてまた訪れた際には食べに行きたいなと思いました。
えちぜん鉄道が触りだけだったので、今度はちゃんと全線乗車したいですしね(^_^;
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で、ちょっと驚いたのが、ヨーロッパ軒はえちてつサポーターズクラブ加盟店でした。
神戸電鉄でいうところの「粟生線サポーターズくらぶ」のようなものでしょうか。
有名店がサポーターズクラブ加盟店に入ってるだなんて、やっぱりえちてつパワーはすごいなぁと思いました(*^^*)

そして、3月27日。
資本関係が異なる鉄道会社同士による鉄道と路面電車の相互直通運転が開始されました。
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えちぜん鉄道の相互乗り入れ用車両はki-bo(きーぼ)、福井鉄道の低床車はFUKURAM(ふくらむ)というのですが、「キーボが走る、希望がふくらむ。」ってキャッチコピーは上手いなぁと思ったり(^_^)
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高床車両と低床車両が同じところを走っているって、なんだか近代と未来が絡み合ってるみたいで面白い光景ですよね。
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これが他の所でも実現すれば、地方鉄道の存廃問題なんてなくなっちゃうんじゃないかと思うくらい。
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一つの事例として、粟生線にとっても非常に参考になる鉄道だなぁと思いました。
ご案内していただいた清水さん、本当にありがとうございました。

一部写真提供:清水省吾さま、野阪演彦さま


 

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