1998年の暮れは、粟生線にとって一大イベントの行われた年でもありました。
神鉄最長の加古川橋梁(延長229m)で使用されてきた橋桁のうち、神戸寄の一本が
老朽化の為、新しく架け替えられる事になりました。
同橋梁は1888年から89年にかけて、英国で制作・輸入の上架設されたポニー
ワーレントラス橋で、かつては国鉄東海道線や水戸・大糸線で使用されていた
ものを、粟生線延長工事に併せて払下げを受け、永年使用されてきたものです。
架け替え直前の加古川橋梁。老朽化が著しく、列車は徐行運転を行っていました。
同形で現役のポニーワーレントラス橋は極めて数が少なく、貴重な存在だそうです。
下流側から同橋梁を見る。写真奥の橋桁が架け替えられました。
工事は12月26日から28日の3日間にかけて行われ、期間中は小野~粟生間の
列車運行を休止、電車代行バスによる営業が行われました。
明日からは、工事中の様子をお伝えしてまいります。
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