第2回美化活動の報告とシンポジウムの感想。

テーマ:沿線情報 


23日は第2回美化活動を行いました。
シンポジウム当日ということでお忙しいのにも関わらず、道具等を準備してくださった三木市美しいまちづくり課さん、ありがとうございました。
学生さんは冬休みに入ってると言うことで普段よりかはゴミは少なかったですが、特に三木上の丸駅ではアルコールの空き缶が多いことにビックリしました(@_@)
あと、三木上の丸駅・恵比須駅共通で言えることなのですが、車道側のタバコの吸い殻の多さ!
恵比須駅なんて、意図的に溜まっていたのを捨てただろうと言いたくなるくらいタバコの吸い殻が固めて置いてある場所もありました。
道路や植え込みはゴミ箱じゃないんですから、ちゃんとゴミ箱に捨てて欲しいですよね!
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急な告知にも関わらず、集まってくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m

午後からは友達と合流して「粟生線とまちの将来について考えるシンポジウム」へ。
ざっと200人くらいで思ってたよりかは人の集まりは少ないかなと感じました。
忙しい年の瀬なので、仕方ないのかもしれませんが。
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高校生が伝えた粟生線の現状のVTRの上映のあと、宇都宮浄人先生による基調講演が行われました。
日本では鉄道がどんどん廃止になってますが、それは世界の潮流とは逆行してるんですよね。
鉄道を廃止にしてバスにすればいいじゃないかという意見もありますが、転換後の利用率は多くても60%程度ですし、残りの40%が自家用車に移ったり、そもそも出かけなくなるというのは公共交通離れを加速させるんですよ。
そもそも今はバスの運転手さんが全国的にも不足しているという実情をご存知ではない方の方が多いと思います。
また、トラムトレインといって、市内を走行できる路面電車型の車両が鉄道線を直通させることで郊外から市内を直通運転し、利用者を15倍にした海外の例もあるそうです。
神戸市もLRTの導入を検討していますし、是非とも検討していただきたいですよね。
海外の事例だけでなく、国内の成功例も挙げながら、交通政策基本法による政策転換を説明されてました。
この法律は日本で初めての交通政策に関する基本法で「交通に関する施策の推進は、まちづくり、観光立国の実現その他の観点を踏まえ、・・・関係者が連携し、及び協働しつつ、行わなければならない」と定められています。
鉄道は単なる移動手段ではなく、これからの時代は都市の装置としての公共交通と言う考えを持ち、まちづくりと一体となって事業者・自治体・地域住民が連携・協働して行かなければならない時代になってきているのです。
最後に、粟生線の利用者数を他の地方鉄道(中小ローカル線)と比べると何番目かというクイズをされていましたが、事業者62社のうち年間利用者数は15番目ですし、志染駅~恵比須駅間の輸送密度は8番目という優等生なのだということが言われてました。
だって、利用者が減ったとはいえ都心への通勤・通学で利用されている方の方が多いのですから、粟生線は地方ローカル線というよりも都市近郊型鉄道としての性質の方が強いんですよね。
宇都宮先生、貴重なご講演ありがとうございました。
宇都宮先生の基調講演のあとはパネルディスカッションが行われました。
個人的には学生さんの話をもっと聞きたかったかなぁと思いました。
パネルディスカッションのあとは粟生線活性化グランプリ「粟生線・未来へと続くレールコンテスト」の表彰式が行われました。
個人的には「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会in宇都宮」で関西大学経済学部宇都宮ゼミ生の研究発表を聞かせていただいていたこともあり、施策提言部門は最優秀賞間違いないだろうと思っていたのですが、残念ながら最優秀賞受賞ならず、神戸電鉄賞を受賞されていました。
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粟生線の存廃問題の本質をよく理解されていましたし、「インフラと運営の上下分離」「神姫バスをはじめとする地域バスとの協力」「駅周辺開発に関する住民の合意形成」という3つの提言はとても的を射ていて良い提言だなぁと思ったのですが。
説明の中で、「粟生線が親ならば、沿線住民や沿線3市は子である」という例えをされていたのが、とても印象に残ってます。
活性化グランプリが終わって学生さんによる活動もひと段落したと思いますし、これから地域住民の頑張りが問われる時期になるでしょうね。

さて、19日に「地域公共交通網形成計画」の第1号事案として、「北近畿タンゴ鉄道沿線地域公共交通網形成計画」と「四日市市地域公共交通網形成計画」が送付されたそうです。
北近畿タンゴ鉄道は複数の自治体を跨いでるだけでなく、県境を跨いだ取り組みということで、1号からすごいお手本が出来たなぁと思います。
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「四日市市地域公共交通網形成計画」では、来年春に四日市あすなろう鉄道に生まれ変わる内部八王子線の「公有民営方式」への転換計画が柱となっています。
「鉄道とバスとの乗継利便性の向上(駅前広場の整備による結節性向上、ダイヤ改訂によるバスと鉄道の接続改善、2WAY定期の導入等)」「各路線の役割を、都市間幹線、市内幹線(都心と団地・郊外部の連絡等)、まちなか交通、地域内交通に区分し、将来公共交通網の明確化に向けた検証を継続」「郊外部の住民の日常生活を守るための交通サービスの導入(コミュニティバスの導入 等)」といった項目も盛り込まれているのが注目されます。
網という、ネットワークとしての計画というところがポイントですね。
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また、同時に「鉄道事業再構築実施計画」の認定申請も行われ、運賃の値上げが発表されました。
近鉄とは別会社になるわけですから、運賃通算もなくなります。
今後10年で施設更新費が20億円、修繕費が4億円もかかるので致し方ないところもあるとは思いますが。
運行本数は現行のままだそうなので、地域住民の理解が求められるところですね。
全国的にもまちづくりと一体となった公共交通の再生が進んでいる中、粟生線からも全国に向けて発信できるような事例を作って行きたいものですね。

さてさて、体調が悪かった間にKAMEYAさんのフルーツゼリーやルーカフェのケーキにいちごが登場してました!
そろそろ期間限定のいちごメニューが登場する時期なのかな?
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そろそろ体調を戻してスイーツ担当ブログ駅長としての業務にも戻りたいところですね。


 

  この記事へのコメント

あめふり : (2014年12月29日 22:39)

こんばんは。
体調管理の難しいこの頃ですが、
無理せず、業務を遂行してくださいませ。
たまには、中年層にも合いそうなスイーツお願いします。
希望。あんこ物。
みーたん駅長は、あんこ物お好きですか。

JNR : (2014年12月31日 02:51)

春からの 駅務 お疲れ様です。
最近、コメントはしていませんでしたが、記事には一通り目を通しています。
期間限定企画ですが、このまま終点まで、安全運転お願いします。
(希望)期間延長!!

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あめふり。 : (2014年12月31日 17:54)

こんばんは。
春からの、駅長さん活動お疲れ様でした。
ほんと、来年からもお疲れされませんよう
おいしいもの、かわいいもの発信し続けてください。
来年も、宜しくお願いします。